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アレルゲン特異的免疫療法(ASIT)
猫への適用について
猫のアレルギーとIgE
過去には猫にはIgEが存在しないか, 微量で検出不能とされていた時代もありました. 1998年にイギリスのDr. Halliwellらが“猫の免疫グロブリンE(IgE)に対するポリクロナール抗血清の生産およびその特性“について報告し, さらに続けて“猫の免疫グロブリンE:正常な猫におけるアレルゲン特異的抗体の誘導と自然発生的アレルギーの猫におけるレベル”が発表された段階でその存在は揺らぎのないものになりました. 彼らは猫のアレルギーにもアレルゲン特異的血清IgE検査にもとづくASITは有効であり, 食事変更と併用した効果として, 50%以上の改善率が75.31%であったとする論文も発表しました.
その中で示された症状別の成果を下記に示します. これらの結果は, Ⅰ型アレルギー疾患が疑われた猫のIgE検査による感作抗原の確認とそれに続くASITがより重要な検討材料となるべきことを示唆するものとなりました.
猫の症状別減感作療法による改善率
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